こんにちは。
日本での楽しかった夏休みから帰ってきて、通常の暮らしが戻ってきました。イギリスの小学校は9月始まりなので、娘も新学年 Year3に進級しました。
何人かの友だちが転校していったり、逆に転入してきたり。学校が変わった友だちとも週末に遊んだりしています。
彼女たちがよく言っている「B.F.F(ベスト・フレンド・フォーエバーの略)」というワードが、なんかいいなぁ…… と思う9月のピザランチ。
日本に帰ったときに、言語教育について相談されることも多かったので、わが家はどんな感じでやっているのか、ちょっと書いてみようと思います。
まずは現状ですが、娘は今年7歳、私が見ている限りでは、英語と日本語は同じくらい使えてると思うのですが、映画は英語を選んでいるので、本人的には普段の言葉(英語)の方がラクな様子。
日本語では「ちびまるこ」「ドラえもん」「銭天堂」をオリジナルで観ていて、まるこのイタリアの友だちが帰ってしまったとき、ドラえもんが未来に戻るときなどは、静かに涙してどちらも2回ずつ観ておりました。広島で過ごしていたときには、広島弁を使っていたりしていて、結構ミックス。
広島弁って、言葉に書くと同じでも、発音の音階が違うので、ネイティブにわかる絶妙な違いがあるんですよね。うちの実家の両親に伝わる言語はそれなのだと認識したようでした。
で、普段語学に関連してやっていることは、以下の3つ。
1.現地校(週5、英語)
2.日本語学校(週1、日本語)
3.公文オンライン(週1、算数と英語)
イギリスの学校は、文具や教材はすべて学校にあるので、毎日水筒のみ持っていけばいいスタイルで、読書は推奨されているものの、宿題は週に一度、オンラインで問題ページをクリアするのみなので、はっきり言って、何を勉強しているのか、定期的にある参観日でしか確認できていません。
日本語学校については、以前コラムに習い事の流れで書いたことがあるのですが、2年目となる今も、週に一度、3時間ほどの授業を受けています。
日本と同じペースで国語の授業が進行しているので、本読みは毎日の本読み、漢字ドリルとプリントの宿題が宿題。
生徒さんのなかには、数年間の駐在期間が終わったら日本に帰国することがわかっている人もいるので、授業のペースにきっちりついていかないといけない事情もあったりして、なんとなく周りをチラリと見る限り、毎日きっちり宿題、テストをこなしている方がほとんどのように思います。
もちろん、わが家はそんなふうに毎日やるのはなかなか、なので……宿題を受け取った週末に8割くらいやっておいて、あとは翌週の前日に終わらせる、という駆け込みな感じになりがち。。
2年生になった今の宿題は、教科書の読みとプリント、新しい漢字を週に8~10個くらい。
でも逆に言うと、彼らにとっての第二言語「日本語」も、週一の3時間できっちり日本の小学校と同じペースでついていけるという事で。それは、宿題の頑張りのおかげなのか、子どもの脳のやわらかさなのか。すごいです。
あくまで私の視点から思うことになりますが、
語学については、いま無理に「宿題やりなさい!」と怒ってまで詰め込まなくても、長い期間つき合っていければいいと思っていて。抜けがあったとしても、楽しいイメージをできるだけ長く持って触れていけるのがいいのかなと思うので、今くらいの宿題量であれば、なんとなく続けられるかもな? と感じています。
まぁ、ちゃんとやるに越したことはないのだけども……ね!(笑)
語学ができると何が得か? って、難しいことは置いといて、シンプルに友だちや楽しみが増えることだと思うんです。
せっかくコミュニケーションに使えるスキルを、無理にプッシュして、嫌になってしまうのはもったいない。日本語って、よくも悪くも複雑で、漢字もめちゃめちゃ多いし、どこまでいっても漢字だし、嫌になるタイミングがすぐ近くにある気がするので。
娘は、週一の日本語学校の友だちに会って、校庭でかくれんぼしたりするのが楽しいようで、同じようなミックスのバックグラウンドをもつ子たちと遊べるのも、彼女の世界を広げている気がします。
話はそれますが、アニメの「進撃の巨人」は、英国でもいくつものアワードを獲るほど人気のアニメですが、ファイナルシーズンのあの素晴らしい作画と演出を、一瞬も字幕で見逃すことなく、オリジナルの声優さんで観れていることにふと気づいたとき、あぁ日本語できてよかったな……と思いました。
こういう瞬間があるので、彼女も日本語を続けておくと、きっともっと人生を楽しめるはずだ、と思ったりしています。
って、話が完全にそれたけど、最後、公文のオンライン学習について。
これは、思いがけず追加することになった学習。学校に行く前の1時間、週に一回、日本の公文の先生にビデオ通話で教わっている「算数」と「英語」です。
「算数」はもともとやっていて、ついでのような感じなのですが、どうして「国語」じゃなく「英語」かと言うと、娘のように両方を勉強し始めたばかりの人には、もしかしたらその方がいいかも? と思ったからです。
1対1で先生から教わるのですが、「次の英語を読んで、その日本語を言いましょう」というように、日本語と英語を繋ぐような学習が多く、口語に出てこない敬語や言い回しがあるので、その日本語の意味がわからなくても、英語があるとなんとなく意味がわかると言うような感じで、ちょうど日英言語の中間という感じです。
例えば「彼は、親しみやすいです」というような言葉など、おそらく私との会話では使うことがなさそうな日本語だったりするのですが “kind” って英語が書いてあると、そこで意味が掴めたりするので。
第二言語を習得するにあたって思うのは、何より大事なのは「言語がわからなくても、わかるところを拾っていけばいい」というスタンスな気がします。
細かいところで引っかからず、相手の表情や一連のアクションから Guess (推測) すること。
もともと、大人の言葉がわからないのが当たり前な赤ちゃん時代から今まで、この世界を生きてきている子どもからしたら、英語はあれど、周りもみなそれぞれの第二言語を使っていたり、まだ知らない言葉がたくさんある、というのにビビらないこと、わからないことを気にしないこと、これも子どもの強みでもあるのかなと。
大人にも言えることだけど、それが子どもはもっと得意な気がします。
帰国してからの、娘のお気に入りは Bruno Mars の「ドンキいくよ」のビデオ。関西弁だと何と言うのか? 広島弁だと? と聞いてきました。わたしも好きだよ、あの動画。
そんな感じで、また次回。