Instagram:@rurikatoku
FAMILY:3人家族(パパ・ママ・娘6歳)
HOUSE TYPE:一軒家/注文
HOUSE DETAIL:約1年2ヵ月/76㎡/3LDK+バルコニー
AREA:東京都
こだわりの住まいについて
家族をひらいて、
子育てをもっとラクに楽しく
「夫婦それぞれが生まれ育った実家像をアップデートして育む『実家2.0』がわが家のコンセプトです。“娘がいつでも安心して帰って来られる実家をつくりたい”、そんな想いがベースにあります」。大黒柱、太い梁、床の間、踏み石、土間など、古き良き日本家屋の佇まいが心をホッと和ませてくれる、徳さん家族の住まい。建築家の友人である〈AHA 浜田晶則建築設計事務所〉の浜田晶則さんと佐塚有希さんと二人三脚でつくり上げた。「私たちが彼らに伝えたことは、ここでどんな暮らしを重ねたいか。間取りやデザインについては基本お任せしたことで、想像以上に素敵な家ができあがりました」
この家に引っ越してきてから、近所で頼り合える関係性ができたことで、子育てがラクに楽しくなったと語る徳さん。「わが家は共働きで、さらに夫は出張が多め。私はいわゆるワンオペ育児に音を上げてしまい……。それから、自分たちだけで子育てをしようとせず、つながりのある人たちとともに子育てができたらと、“家族をひらくこと”を実践。わが家の1階を仕切りのないオープンな空間にしたのも、地域のつながりがつくれるように、友人たちが集いやすいようにという思いがあったから。実際に暮らし始めて、『ごはんをつくるから遊びに来て〜』、『一緒にごはんを食べよう!』と声をかけると、毎週末のように誰かが遊びに来てくれて、おしゃべりしながら一緒に食卓を囲んでくれます。娘もきょうだいのように遊べる友だちやいい距離感の大人の友だちに囲まれて、いろんな価値観に触れながら豊かに育っているように感じますね」
LIVING & WORKSPACE
大黒柱を中心に、
働いて、料理して、食べて、くつろいで
1階は家を貫く大黒柱を中心に、仕事場(土間)、キッチン、ダイニング、リビングと、田の字型にゆるやかにエリア分けされていて、ほどよくひとりの時間も楽しめる。土間兼仕事場は、昔ながらの商店のようにご近所さんがふらっと立ち寄りたくなる、そんな場所をイメージした。
KITCHEN
お気に入りの道具たちが並ぶ、
広々アイランドキッチン
複数人でも料理ができる、広めのアイランドキッチン。「賑やかな食卓を眺めながら、料理や食器洗いをする時間が好きなんです」。キッチンカウンターのダイニング側の棚には、食にまつわる本やお気に入りの器を収納。ペンダントライトは、キッチン・ダイニングともに、奈良のショールームまで見に行って決めた〈NEW LIGHT POTTERY〉のもの。
DINING
大人数の来客も安心!
床の間ダイニング
ダイニングテーブルは10年以上使っている無垢の木が心地いい〈MOMO NATURAL〉のもの。「インテリアを選ぶときは、デザインや佇まいに自分の心が沸き立つもの。永く大事にしたいと思えるものを選んでいます」。風合いを感じる白い壁は、カビや劣化の原因になる樹脂を含んでいない『シリカライム』という左官材を使って、旦那さんがセルフで塗り上げた。「左官は下地からきれいに塗れていないと美しく仕上がらなかったり、塗る際の室温や室内酸素量の条件も厳しくて、夫も何度か心が折れかけていましたが、どうにか最後までやり遂げてくれました!」
BEDROOM & BATHROOM
ミニマルで動線のいい、
寝室とバスルーム
天井の高い1階に対し、ギュッとコンパクトでおこもり感がある2階には、バスルームとトイレ、寝室、子ども部屋、ゲストルームが動線よく凝縮。寝室は〈unico〉のベッドと、大阪のライフスタイルショップ〈ANTRY〉で購入したサイドテーブル、〈アルネ・ヤコブセン〉の置き時計、〈IDÉE〉の青いランプだけが佇む、ミニマルな空間。「今はまだ娘も一緒に寝ています。寝る前、娘は天井を見上げると、木の模様に潜む何かを見つけて遊んでいて、そういえば自分も小さい頃やったな〜と懐かしくなりました(笑)」
KIDS ROOM
秘密基地感がたまらない、
屋根裏の子ども部屋
秘密基地のような屋根裏感がワクワクする子ども部屋。「子ども部屋はオモチャが散らかっていてもOK。娘に一任しています。大人が1階でおしゃべりしているときは、子どもたちは2階の子ども部屋やフリースペースで遊んでいることが多いのですが、壁や扉は天井までなく完全な密室ではないため、1階まで声が聞こえて安心です」
理想の暮らしから、あるべき家の姿を導き出した徳さん家族の住まい、いかがでしたか? 家づくりや子育ての考え方など、ぜひ参考にしてみてくださいね。