性教育がテーマの絵本 01
男の子と女の子の体のお話
『わたしのはなし』
&『ぼくのはなし』


『わたしのはなし』
「『わたしのなまえはあいです』という自己紹介の形で語る、プライベートゾーンのお話。自分の心と体は、世界でたった一つの大切なもの。嫌なことをされたら『やめて』と叫び、怖い目に合いそうだったら大きな声で断るのだと愛ちゃんは言います。そしてそのことを大人に話すことも忘れずにと、きっぱり。ポイントをしっかり抑えていて小さい子に分かりやすい。絵もシンプルかつダイナミックなので、説得力があります」
『ぼくのはなし』
「『わたしのはなし』と対になる作品。今度は『海』くんが登場し、出生のプロセスを語ってくれます。周囲のどういう思いがあったのか。それから、性器や性交の説明。表現がシンプルかつ具体的なので、子どもは納得しやすいでしょう。このように包み隠さず、自分のルーツを知るために、『正確に自信をもって』話すことが大切という、『人間と性』教育研究所長さんの解説もあり。性の話は最終的には自己肯定感を育むことに繋がります」
性教育がテーマの絵本 02
男女の体の違いや性行為について解説!
『ハグして! 』
おとなになる心と体のじゅんび


『ハグして! おとなになる心と体のじゅんび』 作・絵:安藤由紀(岩崎書店)対象年齢:5歳くらいから
「体が大きく変化する前に、必ず伝えておきたい性の話。ここでは、男女の体のつくりの違いや変化、清潔に保つ方法、交わり方などがはっきりと書かれています。自分自身を大切にすること、多様性を受け入れることなど、安心して大人になるための知識が簡潔に、可愛い動物キャラを登場させて描いているので親しみやすい。子どもたちがたこ焼きを食べながら性の話を聞くという設定はユニークでありながら、そのくらい構えることのない話題だというメッセージと取れます。小学生になったらぜひこの作品を」
性教育がテーマの絵本 03
プライベートゾーンを学べる
はじめての「からだ」と「性」のえほん
『だいじ だいじ どーこだ?』

『はじめての「からだ」と「性」のえほん だいじ だいじ どーこだ?』 作:遠見才希子 絵:川原瑞丸(大泉書店)対象年齢:3歳くらいから
「今いちばん読まれていると言われている性の絵本。現役産婦人科のお医者さんによるものです。自分の体を大切にすることがはじめの一歩。どこをどうやって守るのか。怖いイメージを与えることなく、幼年期の子どもたちに語りかけるように綴られているので安心です。また、短くまとめられているので、何度も見返せます。巻末には悩み相談窓口のリストも。子どもがひとりで悩みを抱えることのないよう、解決の選択肢があることも伝えたいですね」
性教育がテーマの絵本 04 愛を知るための第一歩! 『はぐ』


『はぐ』 佐々木マキ 作(福音館書店)対象年齢:2歳くらいから
「抱きしめ合うことから教えたいと思ったら、この作品。ラクダとシマウマが浜辺にやってきて……。はぐ! お次はワニとペンギンが。それからなんと、タコとおじさんが。という具合に想定外の組み合わせで抱きしめ合います。佐々木マキさんのほのぼのしたナンセンスにほっこりした途端、大切にすること、されることの表現として、すぐにもハグしたくなりますよ。子どもたちが将来素敵に愛し合えますように、まずは! 」
性教育がテーマの絵本 05 初めての性教育におすすめの一冊! 『おうちせいきょういくえほん』


『シールでペタペタ あ!うまれた おうちせいきょういくえほん』 作・絵:La ZOO 監:アクロストン(主婦の友社)対象年齢:2歳くらいから
「初めての性教育に、シールブックというアイディアが斬新な本作。赤ちゃんってどうやってできるの? そんな質問が出てきたら、体に興味を持ち始めた証拠。正しい知識は、小さい子が相手でも湾曲的な表現を避け、やさしい言葉を使いながら正確に伝えることが、後に自分や他者を自信を持って愛することに繋がります。卵子や精子の場所はどこ? と問いかけてみてください。ちっとも難しく考えることはありません。小さな子にペタペタと貼らせながら読んで聞かせると、実は恥ずかしがっていたのは親のほうだったと気づくかも! 」
性教育がテーマの絵本 06
性に関する基礎知識を可愛い絵とともに
『性の絵本』
みんながもってる たからものって なーんだ?


『性の絵本 みんながもってる たからものって なーんだ?』 著:たきれい 監修:高橋幸子(KADOKAWA)対象年齢:3歳くらいから
「くわばたりえさん推薦の作品。体の仕組み、性交、妊娠、そして防犯、と性にまつわる基礎知識が正しい言葉を用いて可愛い絵とともに説明されています。読みながら、体に対するオーソドックスな『恥じらい』から大人が解放されてゆくことも、子ども自身が自分を宝物と思え、よりいっそう大切にすることに繋がるでしょう」
性教育がテーマの絵本 07 やさしい言葉で性行為のあれこれを説明 『なぜなの ママ?』


『なぜなの ママ?』 作:北沢杏子 絵:やなせたかし(復刊ドットコム)対象年齢:3歳くらいから
「日本の性教育研究家の草分けである北沢杏子さんとやなせたかしさんの貴重な作品。一時は絶版になってしまいましたが、3歳から親しめる性教育絵本として再編・復刊したものです。おとうさんとおかあさんの体には違いがあります。ふたりは愛し合って、一緒に暮らし、握手したり、キスしたり……。性交については、『だっこしあったり』という表現。なので、この手の話にちょっぴり戸惑う方にも、スターターブックとしておすすめです。巻末には子どもの想像力を育み、じっくり語り合えるような見開きが待っています。とにかく元気、パワフル、生命力溢れるタッチも素晴らしい」
性教育がテーマの絵本 08 多様性についても学べる 『あかちゃんはどうやってつくられるの?』


『あかちゃんはどうやってつくられるの?』 著:アンナ・フィスケ 絵:さわき ちはる(河出書房新社)対象年齢:9歳くらいから
「ノルウェー生まれのやや図鑑に寄せた本作品。出だしから多様性が伝わってきます。人はそれぞれ。肌の色もさまざま。すらっとした人、ぽっちゃりの人、ドレス姿もあれば、背広姿にハイヒールもいます。でも元はみんな赤ちゃんでした。ではどうやってつくられたのか。そのプロセスをユーモアたっぷりの絵で描き、プチエピソードを交えながら、楽しく、詳しく、科学的に説明してくれています。同性愛や人工授精など色々なケースもスルーせず。まさにSDGs時代にぴったりです」

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