お手伝いがテーマの絵本 01 お片付けの手順を学ぼう! 『キキとジャックス なかよしがずっとつづく かたづけのまほう』
「片付けコンサルタントの近藤麻理恵さんによる作品。子どもに手伝って欲しいことNo.1は、お片付けという方も多いはず。でも子どもに『やって』とお願いしても、なかなか……。それは手順を知らないから。ここでは、きれい好きのジャックと、散らかしてばかりのキキが登場します。ふたりは仲良しでも、キキのお家では遊べません。そこで、ジャックはいいことを思いつきます。『一緒に片付けてみよう』と。するとキキもものをまとめ始めます。お部屋がすっきりしていると気持ちがいい。そうとわかると、子どもは片付け名人になってくれるかも。Tシャツの畳み方も載っているので、参考になりますよ」
お手伝いがテーマの絵本 02 おつかいの注意点がよくわかる! 『ベーコン わすれちゃだめよ!』
「おつかいが上手くできるようになったら、とっても助かりますよね! 男の子がお母さんに、『卵とケーキとナシと、それとベーコンも』と言い付かって出かけます。道々、忘れないようにと頼まれたものを唱えているうちに、目に入ってくるものの言葉と混ざってしまい、さあ大変! ちゃんと思い出して、買い物を済ませてこれるでしょうか? 卵『egg』なのに大根足『leg』、ケーキ『cake』なのにケープ『cape』。英語の言葉遊びがベースにあるつくりですが、渡辺繁男さんの訳が素晴らしい。日本語でも十分ユーモアが伝わります。最後のオチも最高で、おつかいの注意点も学べます」
お手伝いがテーマの絵本 03 五感を刺激する絵と文章が魅力的 『おとが あふれて オムライス』
「今日のお昼ごはんはオムライス! と、お父さんとつくり始めます。ニンジン、ピーマン、タマネギを切って……。手順と材料がリアルに描かれていて、もう、目の前でお手本を見せてもらっているみたい。野菜の切り方もお肉の炒め方もしっかり学べます。ページをめくるたびにいい匂いがしてきそうで、食欲も湧いてきます。読んだあとは勢いに乗って、一緒にオムライスづくりへGO! 楽しみですね!」
お手伝いがテーマの絵本 04 お留守番中にゆかいな動物たちと……!? 『ずんずんばたばたおるすばん』
「家族の人が忙しいときにはひとりでお留守番も大助かりなお手伝いです。でもちょっと不安……。そんな子にはこの作品。お母さんが買い物に出かけました。ひとりになったかと思いきや、天井から小猿がおりてきて、靴磨き。ベランダではリスとモグラが洗濯物が飛ばないよう見張りを。ぼくはお部屋でカピバラとフラダンス。動物たちが次々と登場し、一緒に楽しくお母さんの帰りを待ちます。その間にお風呂掃除までできていたりして? そんな話も子どもとしつつ、お手伝いのイメージを持たせてあげたいですね」
お手伝いがテーマの絵本 05 大人も子どももみいちゃんの勇気に共感するはず! 『はじめてのおつかい』
「赤ちゃんのお世話にお料理にと忙しいお母さん。『ぎゅうにゅうがほしいんだけど』と小さなみいちゃんは頼まれます。100円を2枚握りしめ、いざ初めてのおつかいへ。ところが、道で転んでしまったり、お店には知らない大人の人がいたり……ドキドキが止まりません。ちゃんと買えるでしょうか。小さい子の不安な気持ちや小さな勇気を汲み取るように描いている本作品。何度読んでも心に沁みるベストセラーです。子どもの『できるかな』を応援してくれます」
お手伝いがテーマの絵本 06 寒い日にぴったりなシチューづくりのお話 『もっと もっと おおきな おなべ』
「ほっかほかのシチューは子どもたちも大好き。寒い日には格別です。小さなねずみくんが、森でキノコをいっぱい摘んで、シチューをつくろうとします。でも塩や水を足していくうちに、溢れてきそうに。そこで大きなお鍋を借りにお友達に会いに行きます。するとクリやクルミを入れようということになり……。次々と食材が増え、さらに大きなお鍋をと巡ります。仲間もどんどん加わって賑やかに。小さなねずみくんに習って、自分でもつくってみたくなりそうです」
お手伝いがテーマの絵本 07 小さな子でも挑戦できるレシピ本 『平野レミの おりょうりブック』
「人気料理家による小さい子向けのレシピ絵本。子どもがお料理したがっても、火や包丁を使わせるのはちょっと心配になりますよね。でも大丈夫。ここでは危ないものは使わずに、ちゃんとつくれちゃう方法を教えてくれます。卵ごはんなら、卵を割って(必見!)、お醤油をかけて、混ぜて……。オープンサンドならバターを塗って、好きな具を上に乗せて……。「自分でできた」という自尊心も育つでしょう。これさえあれば、家族のためにランチも準備してくれるかも。ありがとうと言っていっぱい褒めてあげたいですね」
お手伝いがテーマの絵本 08 真似したくなるお掃除のアイディア 『ぐりとぐらのおおそうじ』
「お掃除を自主的に手伝ってくれないかな。そう思ったら、お馴染みぐりとぐら! 今回は、冬の間に埃がたまっていたことに気づくお話です。まずは埃除けの格好から。そして、使い物にならなくなったホウキやハタキや雑巾の代わりに引っ張り出したのは、古着です。さてどうするのでしょうか。『ぼくらが このよで すきなのは おそうじすること みがくこと』と、いつものリズムで声をかけ合う2匹。可愛いアイディアがたくさん詰まった、とびきり楽しい大掃除です。きっと真似したくなりますよ」