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    もしものことを想像して備えよう!【地震がテーマの絵本8選】

    もしものことを想像して備えよう!【地震がテーマの絵本8選】

    まだまだ被害の爪痕残る、石川県能登半島での地震。そして、来たる3.11は東日本大震災が起きた日。日本に住んでいる限り地震は切っても切り離せないもの。来るかもしれない、ではなく、来るものだと思って親子でもしものときのことについて話し合うことが大切。そこで今回、ママでありモデルで絵本ソムリエのアンヌさんに、防災のこと、3.11のこと、地震が起こる仕組みなど、さまざまな角度から見る、地震がテーマの絵本を8選ピックアップしてもらいました。小さい子でも理解できるお話なので、ぜひ親子で読んでみてください。

    地震がテーマの絵本 01 小さな子でも理解できる防災のお話 『一生つかえる! おまもりルールえほん ぼうさい』

    地震がテーマの絵本8選
    地震がテーマの絵本8選

    一生つかえる! おまもりルールえほん ぼうさい』監修:山村武彦 絵:the rocket gold star 発行:Gakken 対象年齢:5歳くらいから


    「災害が起きたらどうしますか。子どもも大人も、何となくイメージできていても、具体的な対応策について問われると戸惑ってしまいませんか。まずは自分を守る方法は押さえておきたいですね。この本は35の防災ルールを紹介しています。第一段階に、準備のルールや心構え、やっておくべきことが簡潔に描かれています。次に行動のルール。そのときいる場所に応じた対応策。すべてが絵本感覚で楽しくまとめられていて、大人も見入ってしまうほど。とてもためになる一冊を、常備してみては」

    地震がテーマの絵本 02 3.11を背景にしたストーリー 『もりのきでんしゃ ゆうきをもって』

    地震がテーマの絵本8選
    地震がテーマの絵本8選

    もりのきでんしゃ ゆうきをもって』作:ナカオマサトシ 絵:はやしともみ(みらいパブリッシング)対象年齢:4歳くらいから

    「地震です! すぐに津波を心配したもりのきでんしゃの『リン』。キツネのこっこさんがとがめるのも聞かず、生き物たちを助けようと海沿いの町に出発します。必死でみんなを乗せようとしているうちに……。津波の第二波、さらには原発事故と被害は拡大していきます。リンは悲しさでいっぱいに。やわらかなタッチのやさしい問いかけに、天災や人災について深く考えさせられる作品です」

    地震がテーマの絵本 03 大人もためになるもしものときの解決策 『じしんのえほん こんなとき どうするの?』

    地震がテーマの絵本8選
    地震がテーマの絵本8選

    じしんのえほん こんなとき どうするの?』作:国崎信江 絵:福田岩緒 監修:目黒公郎(ポプラ社)対象年齢:4歳くらいから

    「突然地震が起きたとき、ひとりだったら? 適切に行動できるよう、いくつかのパターンを描いて必要な行動を説明してくれる内容です。下校途中ならランドセルを頭に、ブロック塀から離れましょう。リビングなら、クッションで頭を押さえて丸く。教室では? 公園では? スーパーマーケットでの頭の守り方も、なるほど納得。一度はしっかり親子で確認したい例が、簡潔にまとめられています。子どもに持たせたいサバイバルカードも巻末に。コピーして使えますよ」

    地震がテーマの絵本 04 地震をリアルに想像できる 『地震がおきたら』

    地震がテーマの絵本8選
    地震がテーマの絵本8選

    地震がおきたら』原案:谷敏行 文:畑中弘子 絵:かなざわまゆこ 企画・協力:神戸市消防(BL出版)対象年齢:5歳くらいから

    「地震が起きたら『お、は、し、も』を守りましょう。それは、おさない、はしらない、しゃべらない、もどらない。そのように避難訓練で教わって、お家に帰ってきた小学生のけんちゃんとゆうちゃん。するとお母さんは、自分が経験したことを話してくれました。昔、この町に起きた地震のこと。そのとき建物の下敷きになってしまったこと。もし同じことが起きたらどうしたらいいか、一緒に考えます。火事や津波の心配、それに避難所での過ごし方も丁寧に描かれています。親子の『心の備え』になる一冊です」

    地震がテーマの絵本 05 地震の仕組みを知ろう! 『じめんがふるえる だいちがゆれる~地震のはなし』

    地震がテーマの絵本8選
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    じめんがふるえる だいちがゆれる~地震のはなし』文・絵:かこさとし (農山漁村文化協会)対象年齢:5歳くらいから

    「かこさとしさんによる自然を読み解く絵本シリーズから6冊を抜粋して新装したうちの一冊。小さい子でも読みやすいように工夫され、2022年までの大きな地震情報もアップデート。とても科学的な内容ですが、理解しやすいようやさしい言葉と絵で示されていて、さすがです。地震とは、いつか来るかもしれないものという感覚から、地震は起こるものという考え方に塗り替えてくれる作品」

    地震がテーマの絵本 06 やさしい絵と言葉で恐ろしい地震を表現 『はなちゃんの はやあるき はやあるき』

    地震がテーマの絵本8選
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    はなちゃんの はやあるき はやあるき』作:宇部 京子 絵:菅野 博子(岩崎書店)対象年齢:3歳くらいから

    「小さいお子さんにもちゃんと地震について説明したいもの。ここでは、主人公はなちゃんの保育園で避難訓練があります。テーブルの下に隠れて、落ち着いたら高台へ。真っ直ぐ早歩きです。でも、はなちゃんはちょっとのんびり。先生に注意され、練習をするようになります。とある冬の日。突然地震が! 東日本大震災のときに、保育園児たちの実際にあった経験をもとにした絵本。ほのぼのしたタッチのなかにも、津波から逃げる緊迫感が描かれていて、心打たれます」

    地震がテーマの絵本 07 避難所での出来事を描く 『あのとき、そこに きみがいた。』

    地震がテーマの絵本8選
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    あのとき、そこに きみがいた。』作・絵:やじま ますみ(ポプラ社)対象年齢:5歳くらいから

    「2016年4月16日の未明。熊本で巨大地震がありました。被災した作者が向かった先は避難所。その様子をドキュメンタリータッチで追います。途方に暮れる人々。知人の安否を確認する携帯の光。一夜が明けても余震は続き、体育館は人で溢れてきます。そこにボランティアが。黄色いビブスを来た中学生たちです。元気に活動する彼らの姿はたくましく、生きる勇気と希望を運んでくれる感動作です。イラストもリアルで素晴らしい。少し大きいお子さんに」

    地震がテーマの絵本 08 シンプルな絵と表現が特徴! 『にげましょう』

    地震がテーマの絵本8選
    地震がテーマの絵本8選

    にげましょう』著:河田惠昭 編:GK京都(共同通信社)対象年齢:小学生くらいから

    「災害で命をなくさないためのハウツーが、テンポよく描かれています。韻を踏むひと言は『にげましょう』。身を守るには、まずこの行為です。地震、津波、噴火、台風、竜巻、それに広域豪雨、集中豪雨、ゲリラ豪雨など……近年多発している気象状況にも対応して、逃げ方の説明も実用的です。なにより、地形を横から捉えた図は、危険の全体像を把握しやすく、色合いもスタイリッシュで美しい。大人にとっても読み応えのある一冊です」

    PROFILE
    アンヌさん
    モデル・絵本ソムリエ・JPIC読書アドバイザー。1971年東京生まれ。14歳で渡仏、パリ第8大学映画科卒。 映画、エッセイ、旅、ワインなどのコラム等の執筆を手がける。出産を期に子供の発育と絵本の読み聞かせに関心を持ち、地域での読み聞かせボランティアとしても活動してきた。息子が6歳になるまでに読んで聞かせた本は793冊1202話。現在所持する絵本は約1000冊。
    photography/Chiharu Fukutomi
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