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    【ジェンダーレスがテーマの絵本 8選】男の子らしさ、女の子らしさなどの”こうあるべき”を手放す

    【ジェンダーレスがテーマの絵本 8選】男の子らしさ、女の子らしさなどの”こうあるべき”を手放す

    女の子はピンク、男の子は青。みたいな昔からなんとなく存在する男女の役割的な考えはもう古いですよね。とはいえ幼稚園や保育園など、親がいないところでその認識が刷り込まれてしまうこともあるみたい……。だからこそ小さいうちに、お家で多様性について考える時間を設けることが大切。今回、モデルで絵本ソムリエのアンヌさんにジェンダーレスがテーマの絵本をピックアップしてもらいました。男女の役割や社会的役割の解法から、自分らしさについてのお話まで、説明が難しいテーマを絵本で楽しく学んでみるのはいかがでしょうか?

    ジェンダーレスがテーマの絵本 01 色と性別は無関係! 『ピンクはおとこのこのいろ』

    ”らしさ”を手放すがテーマの絵本8選
    ”らしさ”を手放すがテーマの絵本8選

    ピンクはおとこのこのいろ』文:ロブ パールマン 絵:イダ カバン 訳:ロバート キャンベル(KADOKAWA)対象年齢:1歳くらいから

    「ピンクは男の子の色? 女の子の? いいえ。ピンクは男の子も女の子も好きなんです。青だって、黄色だって同じです。おしゃれ着のリボンやボータイ、野球のユニフォーム、王冠も、性別を選ばずに迎えてくれます。好きな色を抵抗なく好きになれますように。小さなお子さんも色の名前を覚えながら、ジェンダー平等の意識が当たり前に。大人も『らしさ』を押し付けないよう気をつけたいですね」

    ジェンダーレスがテーマの絵本 02 周囲の目を気にせず“好き”を楽しもう 『ハナはへびがすき』

    ”らしさ”を手放すがテーマの絵本8選
    ”らしさ”を手放すがテーマの絵本8選

    ハナはへびがすき』作:蟹江 杏(福音館書店)対象年齢:5歳くらいから

    「友達が大好きなお人形もリボンもピンク色も可愛いけれど……。そう言うハナは生き物が好き。カエルとトカゲ、ミミズやコウモリ。なかでもヘビはいちばん! みんなには気持ちが悪いと言われながらも、自分の好きを貫きます。きっとどこかに気持ちを分かち合える仲間がいるはず。豊かな視点とポップなデザインで、生き物たちがとてもおしゃれに描かれているのも魅力的。女の子だからって、好きになるものまで決められたくないという思いをあと押ししてくれそうな一冊です」

    ジェンダーレスがテーマの絵本 03 おめかし好きな男の子のお話 『ぼくのスカート』

    ”らしさ”を手放すがテーマの絵本8選
    ”らしさ”を手放すがテーマの絵本8選

    ぼくのスカート』文・絵:ピーター・ブラウン 訳・監修:日高庸晴(小学館)対象年齢:3歳くらいから

    「いつもはだかんぼで家のなかを元気に走り回るフレッド。あるとき、ふとクローゼットに入ってみます。お父さんの服を着てみましたが、なんだかしっくりきません。お母さんのクローゼットを見てみると、さあどうでしょう! 家族みんなでおめかしをトライするシーンは、ユーモアもありながらとても寛大です。どんな服を着るか、アクセサリーをつけるのか、お化粧をするかどうか。ひとりひとりが自由に決められますように」

    ジェンダーレスがテーマの絵本 04 自分らしさってなんだろう? 『Red(レッド)あかくてあおいクレヨンのはなし』

    ”らしさ”を手放すがテーマの絵本8選
    ”らしさ”を手放すがテーマの絵本8選

    Red(レッド)あかくてあおいクレヨンのはなし』作:マイケル・ホール 訳:上田勢子(子どもの未来社)対象年齢:幼児くらいから

    「レッドは赤いクレヨンです。でも赤く塗るのが得意ではありません。お母さんクレヨンには驚かれるし、鉛筆先生にはもっと練習すればと。お手本を見せてもらっても、黄色とコラボしてみても、結果は思うようにいきません。あれこれ試行錯誤し、自分らしさに気づくまでのささやかな感動物語。多様性をクレヨンに例えた、ユニークなアイディアが光ります。アメリカではLGBTQ推薦図書にも」

    ジェンダーレスがテーマの絵本 05 ジェンダーギャップに親はどう寄り添う? 『色とりどりの ぼくの つめ』

    ”らしさ”を手放すがテーマの絵本8選
    ”らしさ”を手放すがテーマの絵本8選

    ¡Vivan las uñas colores!
    © Text: Alicia Acosta and Luis Amavisca, 2018
    © Illustrations: Gusti, 2018
    © NubeOcho, 2018

    色とりどりの ぼくの つめ』文:アリシア・アコスタ ルイス・アマヴィスカ 絵:ガスティ 訳:石井睦美(光村教育図書)対象年齢:4歳くらいから

    「マニュキュアに夢中の僕。元気な色を塗った爪を見るのが大好きなのです。ところが学校にしていくと、『やーい、女の子!』と男の子たちがはやしたてます。悲しくなった僕は、やっとのことでパパとママに気持ちを打ち明けます。するとパパもマニキュアを爪に。僕の気持ちをさりげなく励ますその素敵な姿は、子どもの寄り添い方のお手本にも。性別にとらわれず、好きなこと、楽しいことを追求すれば、いつかきっと周りも変わるはず。多様な世の中へ、扉を開いてくれる一冊です」

    ジェンダーレスがテーマの絵本 06 大人も共感! 社会的役割についてのお話 『たかく とびたて 女の子』

    ”らしさ”を手放すがテーマの絵本8選

    たかく とびたて 女の子』著・絵: ラケル・ディアス・レゲーラ 訳: 星野 由美( 汐文社)対象年齢:6歳くらいから

    「夢はパイロット、バイオリン弾き、作家、なんだったら火星人にだってなれるかも? でも『ソレハムリ』、『カタハメ』、『ガイケンビジン』などの悪の軍団が、夢に向かって飛びたとうとする女の子たちを妨げます。でも、大丈夫。どうしたらやる気の翼くを持てるようになるのか、わかります。思い込みや従来の社会的役割から解放されて、自由に羽ばたいて! そんなエールをもらえる作品。見返しに描かれた一面の翼も色彩豊かで美しく、象徴的です」

    ジェンダーレスがテーマの絵本 07 ユニークなストーリーでジェンダーを楽しく学ぶ 『だがし屋のおっちゃんは おばちゃんなのか?』

    ”らしさ”を手放すがテーマの絵本8選
    ”らしさ”を手放すがテーマの絵本8選

    だがし屋のおっちゃんは おばちゃんなのか?』作・絵: 多屋 光孫( 汐文社)対象年齢:6歳くらいから

    「ぼくとまきちゃんがいつも行くだがし屋には、おっちゃんがいます。筋肉ムキムキでガニ股歩き。ガハハ笑ってちょっと下品。豪快になんでも教えてくれる人柄です。ところがある日『はるこちゃん』と呼ばれているのを見かけ、びっくり。男らしさや女らしさ、心のジェンダーなどのテーマを、ユーモアを散りばめながらダイナミックに描いた作品。昭和な世界観も愉快ななか、おっちゃんの過去を知るうちに胸が熱くなりますよ」

    ジェンダーレスがテーマの絵本 08 美しい絵にもご注目! 『ジュリアンはマーメイド』

    ”らしさ”を手放すがテーマの絵本8選
    ”らしさ”を手放すがテーマの絵本8選

    ジュリアンはマーメイド』作:ジェシカ・ラブ、訳:横山和江(サウザンブックス社)対象年齢:4歳くらいから

    「プール帰りの男の子ジュリアンはおばあちゃんと電車に乗っています。そこに乗り込んできたのは、人魚の衣装を着た3人組。見惚れたジュリアンは自分も同じような姿になりたいと思います。家に着くなり、身近なものを長い髪や美しい下半身に見立てて変身! その姿を、おばあちゃんに見られてしまいますが……。舞台はNYのマーメイドパレード。マーメイドはトランス・アイコンとされているのだそうです。自分の気持ちを大切にというメッセージが、夢のような展開と繊細な水彩画で読み手に伝わり、うっとりする作品です」

    PROFILE
    アンヌさん
    モデル・絵本ソムリエ・JPIC読書アドバイザー。1971年東京生まれ。14歳で渡仏、パリ第8大学映画科卒。 映画、エッセイ、旅、ワインなどのコラム等の執筆を手がける。出産を期に子供の発育と絵本の読み聞かせに関心を持ち、地域での読み聞かせボランティアとしても活動してきた。息子が6歳になるまでに読んで聞かせた本は793冊1202話。現在所持する絵本は約1000冊。
    photography/Chiharu Fukutomi text/Anne
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