発明がテーマの絵本 01 空飛ぶマシンを発明!? 『はつめいだいすき』
「くるくるヘアーにまんまるメガネの女の子イジーは、発明が大好き。いろいろな部品を集めては、『おちゃどうぞマシン』や『スパゲティグルグルまきマシン』、それに『ひげそりマシン』などを次々とつくります。でも、上手く機能しなくてイライラ。そんな矢先に飛べないカラスにばったり。飛べるようにしてあげたいと思ったイジーは……。ところどころ、ドキッとする展開にもちゃんとオチがあって、とっても楽しいお話です。イジーのマシンたちを見ていると、自然とものづくりに駆られそう!」
発明がテーマの絵本 02 やさしい気持ちが発明のきっかけ 『「いたいっ!」が うんだ 大発明 ~ばんそうこう たんじょう ものがたり~』
「お家の救急箱に必ずある絆創膏。実は100年ほど前に、アール・ディクスンさんという人が考えたものなんです。大好きな奥さんが、おっちょこちょいの『ぶきっちょさん』だったお陰でね。お料理中に指先を切ったり、火傷をしたり、手先が傷だらけになることばかりだった奥さん。ガーゼ会社勤めのアールさんは、心配して、簡単に傷の手当てができるものはないかと考えます。その発明のプロセスとは? そしていざ便利グッズができると……。夫婦関係の思いやりが微笑ましい、伝記絵本です」
発明がテーマの絵本 03 挑戦する姿がかっこいい 『しっぱい なんか こわくない!』
「ロージーは、世界一のエンジニアを夢見る女の子。夜になると、こっそりものづくりに励みます。誰かに見られて笑われたら嫌だから。そんなある日、おおおばさんが遊びに。若いときにつくった飛行機のことや、ひとつひとつ夢を叶えたことなどを語りながら、ひとつだけやり遂げてないことがあると打ち明けます。それを聞いたロージーは……。何かに取り組もうとすると失敗はつきもの。がっかりすることでも恥ずかしいことでもないという明確なメッセージが、ロージーの試行錯誤とともに伝わってきます。女性宇宙飛行士がISS(国際宇宙ステーション)から読み聞かせをした作品。とってもチャーミングなイラストにも注目です」
発明がテーマの絵本 04 大人も楽しい仕掛け絵本 『発明絵本 インベンション!』
「人類は遠い昔から、数々の発明によって文明を築いてきました。始まりは火。そして、時計、鏡、医学、写真、点字、電話……。ここではとりわけ私たちの生活に影響を与えた18の発明を、歴史的な背景の説明とともに紹介しています。何よりも注目すべきは、ページごとに異なるポップアップやしかけ。そのあっと驚く見せ方に、興味をそそられ、創作意欲が湧くことでしょう。未来はつくり出すものというメッセージが響く、デザイン的にも大変優れた仕掛け絵本です。子どもから大人までワクワクさせられますよ」
発明がテーマの絵本 05 三原色を学べる! 『いろいろへんないろのはじまり』
「『むかしむかし、いろというものはありませんでした』。そんな世界で、ひとりの魔法使いが、外を見渡し、これは”なにか間違っている”と思います。そこで、薄暗い地下室に行き、世界を変えようとあれこれ試行錯誤を。『これをちょっぴり、あれをちょっぴり』と混ぜていくうちに、『あおいろ』というものが出来上がります。そこで、世のなかを青く塗ってみることに。ところが……。色を発明していくプロセスがじっくり描かれていて、小さい子が三原色を学ぶのにもぴったりです。発想がおもしろい昔話風のロングセラー」
発明がテーマの絵本 06 人生を豊かにする発明を 『きみとぼくがつくるもの』
「始まりは、小さな手と大きな手。その手を使って、道具を集め、組み立てる。ドアをつくれば家も。時計や砦、テーブルや塔だって。いろいろなものをつくろうよと本作は語りかけてくれます。目的は、あたたかい思い出をつくるために、困ったときのために……。想像力は、身を守ることや人に対しての寛容さ、そして視野を広げることに繋がるといった、壮大なスケールの展開に。希望が光る、心揺さぶる詩的な作品です。『いっしょにみらいをいきていくためのけいかく』というサブタイトルにも力強いメッセージが」
発明がテーマの絵本 07 想像力を掻き立てて! 『アーノルド・ローベルのへんてこな とりたち』
「手芸を手伝う針刺のような鳥。いつでもおいしいおやつになってくれるアイスクリームでできた鳥。写真を撮ってくれる『カメラコケッコ』というのも。なかには役に立たなさそうだったり、ちょっとヘンテコさんも。とにかく見たことのないとびきりユニークな鳥たちが次から次へと登場します。見ているうちに、思わず吹き出してしまうページも。発明は、想像力を支えに、関係ないもの同士を合体させて生まれるようなもの。そのヒントがここに! お家の身の回りのもので、便利道具鳥のアイディア大会をしても楽しそう」